PhotoScape X の復権:ネガフィルムのデジタル化
2020年7月2日
ネガフィルムのデジタル化に着手した当初、ネガの現像ソフトとしてPhotoScape X を検討しました。その当時のMacBook Pro (2012late) は4GBメモリー, 500GB HDD という仕様でした。この性能ではPhotoScape X がRAWデータの読み込みにとても時間が掛かりすぎて、数の多いネガフィルムの現像には使用に耐えないという判断でした。
その後、MacBook Pro のメモリーを4GB-> 16GB, 500GB HDD-> 1TB SSD とアップグレードしました。その結果、42.6MB のRAWデータの読み込み時間は5秒程度に短縮されました。
性能の高いハードが利用できれば、PhotoScape X も十分使えると見直しました。
昔、イタリアで撮影したネガをデジタル化してみます。
トリミングを行い、「ネガ」というアイコンをプッシュすると反転を行ってくれます。
この簡単さは捨てがたいものがあります。
ネガフィルム撮影時に、未露光のコマを使ってホワイト・バランス(カスタム)を設定しています。
全体に黄緑の色かぶりしています。
「自動カラー補正」を行った画像です。
「自動レベル補正」のみを行った画像です。
「自動コントラスト補正」のみを行った画像です。
基本は「自動カラー補正」だけを行うことにして、反転画像の様子をみて「自動レベル補正」、「自動コントラスト補正」を適用します。
PhotoScape X での作業はここまでで、反転した画像をJpegで保存します。
反転Jpeg画像の細かい修正はDarktableで行います。
「トーン・カーブ」の「Lab 独立」で、黄緑の色かぶりをざっくりと消します。
ネガのベタ焼き感覚で一通りの作業をすすめます。
4944x3296, 8.8MB
これまで、デジタル化したネガ画像の現像は RAW FILE CONVERTER EX 3.0 powered by SILKYPIX で行ってきましたが、途中からPhotoScape X + Darktabele に変更しています。
PhotoScape X も4,900円でProバージョンを購入すれば、PhotoScape X 上で細かい画像の修正が行えるようですが、ネガ現像として使いたいと思うソフトはDarktabeleです。
現在、OS X のDarktabele は 3.0.2 ですが、画像の反転部分にバグがあるのか、ネガ反転が正常に行われません。
Darktabeleバグが修正されたらPhotoScape X は使わなくなる、ということでProバージョンへの移行に躊躇しています。