中判カメラ:Mihama six S C.KEPLER Anastigmat 1:3.5 F=75mm を入手

 

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 ネガフィルムのデジタル化を進めています。

 ネガフィルムの中に、昔父から借りたカメラで撮影した6x6,6x7,6x9版があります。

 デジタル化のカメラ・レンズを通して見ると、その精微な描写力には改めて感動します。

 

 中判カメラか?

 気になってオークションを見ると中判カメラが多く出品され落札されています。どんな人が購入しているのだろう?

 調べてみると、フィルム代で1,000円程度、現像代で1,000円程度が掛かりそうです。6x6判で撮影枚数は12枚ですから、フィルムと現像代だけで1枚170円程度以上掛かります。

 子供の頃、カメラ撮影は道楽と言われていました。近所の写真マニアは自分で現像、引き伸ばしまで行っていました。

 

 1,000円位だったら、アンティークな置物としていいかな。置物として見栄えのの良いのは蛇腹カメラか!とうことで、ジャンクとして1円から100円程度で出品している蛇腹カメラに2,3入札してみました。特にニーズが強いわけではないので、競りには参加せず、つい忘れてしまい終了時間後に開いてみると、大方落札されていて、それも1,000円以上で落札されていました。そんな中の1台が21円で落札していました。

 しかたがないので送金しましたが、送料が落札価格の70倍でした。びっくり!

 

 ”ミハマシックスと三浜精工のカメラについての覚え書き”なるブログを参照すると、セミミハマ(645判)系1952〜1954製造らしい。

 ということで入手した品物は66年から68年前の物のようです。

 

 専用の革ケースに収めて保管されていた様で、経年劣化はあるものの思いの外きれいです。

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 機能確認を行うと、距離計連動、シャッター、タイマー、絞り、レンズ繰り出しと問題はありません。スマホのタイマーでシャッター1秒を確認すると、スピードもズレていないようです。蛇腹の穴あき、破れもありません。

 

 そこで、2時間ほどをかけて、電解アルカリイオン水エチルアルコールを使い、爪楊枝も使いすみずみまで磨き上げてみました。

 レンズ系は、ホコリの侵入も見られず、カビ、曇も見られず綺麗です。

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 十分、実用で使えそうです。

 

 フィルム面に、半透明プラスティックシートを置き、シャッターをバルブで開放し、部屋の電気を消し、棚の目覚まし時計に照明を当て覗いてみました。

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 F8になっていたので、周辺は大幅に光量不足です。スマホの写真ではぼんやりしていますが、拡大鏡を使って見る画像はきれいです。

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  翌日、黒い紙を使い、外光を遮るように工夫し、外で試してみます。雨が降っています。

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 スマホの写真でが四隅の光量が不足し写っていませんが、目視では見えています。

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 さて、実用出来る中判カメラを入手したが、どう使おうか?

 生家の座敷の鴨居には、ご先祖様の写真が並べて掲げられています。

 

 四つ切でプリントすると2,000円程度掛かりそうですが、正装して自画像を撮ってプリントしておくと、子どもたちが思い出に掲げてくれるかも?

 一つ、使いみちを思いつきました。