RAWtherapeeと RAW FILE converter ex 3.0 by SILKYPIXのネガ現像比較
2020年2月6日(木)
無料のネガ現像ソフトとして、RAWTherapeeとDarktable の評判が良いようです。
そこで、最初にRAWTherapee をダウンロードしてインストールしました。
使い方は、下記の記事を参考に進めました。
「日本カメラ部
2018−08−27
ネガフィルムの反転と補正」
を参考にさせていただき、ネガフィルムを現像しました。
@kenichiA380さん、ありがとうございます。
読み込んだ画像を回転、傾きを修正、ツールバーのスポイトでネガフィルムのオレンジ・ベース色を抽出してカラーバランスを補正します。
補正された画像からオレンジ色が消えます。
ネガの反転はトーンカーブを右肩上がりから、右下下がりに変更することで行います。この操作はSILKYPIX と同じです。
上記の左側部分の画像
その後、RGBカーブ等を調整して、現像画像を調整します。
右側がRAWtherapee で現像・カラー調整した画像です。
左側のFuji SILKYPIX の画像を比較すると左は鮮明ですが、少し赤っぽい画像です。
ここで、ハタと思い当たりました。Fuji SIKYPIXのネガ反転に当たっては、RAWTherapee で行っていたネガ・ベースのオレンジ色の補正を行っていません。
ネガ・ベースのオレンジ色を補正するような機能はみつけられませんでした。
まあ、ネガフィルムのデータ化をユーザーが行うことを前提としていないのでしょう。
そこで、ホワイトバランスを微調整を使いRAWTherapee の補正後の画像色に近づけるように色味を調整しました(左側画像)。
上記のホワイトバランスにより調整した反転前のSILKYPIX画像が左側です。
左側のSILKYPIXは赤みがかっていた色味が消え、スッキリした画像になりました。
さて、手持ちのネガフィルムを見ると、ベースのオレンジ色は各ネガで微妙な色味の違いがあります。
銀塩カメラ時代に使用していたネガフィルムは、富士フィルム、さくらカラー、コダック、アグファなどです。そして、同じ富士フィルムでも年代により微妙に色味が変化しています。
ということで、SILKYPIXを使うにはそれぞれのメーカー、年代のネガをRAWTherapeeで一枚現像し、それを参考にホワイトバランスを調整する必要が出てきます。これは面倒です。
そんな折、gooブログの”マッタリ風景”の”ネガフィルムのデジタル化 2”に、
>その方法は、デジタルカメラのホワイトバランス調整にあるプリセットという機能を使います。
>現像されて帰ってきたネガフィルムには、通常撮影されていないコマがあると思います、オレンジ色になっている部分です。
>このコマをES-1に装着して、ホワイトバランスをプリセット状態で撮影します、ただそれだけです。
・・・
>もし、オレンジベースのコマがない場合は、ホワイトバランスを電球色で撮影すると、結構色カブリが除去されるとのことです。(こちらも受け売り)
という記述を見つけました。
皆さん、それぞれに苦労しいろいろと工夫されているようです。
参考にさせていただいた方々に、この場を借りてお礼を申し上げます。